「新世界より」って知ってる?本やアニメ、漫画の見所(ネタバレ無)。
皆さん「新世界より」って知っていますか。
これは原作が小説で、「悪の教典」の作者、貴志祐介さんが執筆し、第29回日本SF大賞受賞にも選ばれた作品です。
ジャンルはサイエンス・ファンタジーで、1000年後の世界を舞台に念動力(エスパー)を手にした人々を描いた物語であります。
実は、タイトルの通り、本以外でもアニメと漫画にもなっている作品で、個人的には是非オススメしたい作品です。
今回は、そんな「新世界より」の本とアニメ、漫画の見所をそれぞれ紹介します。
「新世界より」のあらすじ・詳細
1000年後の日本。人類は「呪力」と呼ばれる超能力を身に着けていた。
注連縄に囲まれた自然豊かな集落「神栖66町」では、人々はバケネズミと呼ばれる生物を使役し、平和な生活を送っていた。その町に生まれた12歳の少女・渡辺早季は、同級生たちと町の外へ出かけ、先史文明が遺した図書館の自走型端末「ミノシロモドキ」と出会う。そこから彼女たちは、1000年前の文明が崩壊した理由と、現在に至るまでの歴史を知ってしまう。
禁断の知識を得て、早季たちを取り巻く仮初めの平和は少しずつ歪んでいく。
(参考:Wikipedia)
この作品の特徴として、1000年後の日本が舞台となっていることや登場人物が「呪力」を手にした人類であること、バケネズミを使役していることなどが挙げられます。
そして、これらの要素を多く含む世界観が読者を惹き込み、また謎を多く含んでいるのが主人公の行動とともに次々と明かされていくのがこの作品の見所であります。
小説の「新世界より」
主人公の早季が当たり前である日常に異変を感じ、その異変を調べていくにつれ物語が進み、世界の謎が解けていきます。
また、1000ページに渡る長編にもかかわらず、ダレるところがなく先が先が気になってしょうがなくなります。
あえて言うと、最初のところが登場人物や主人公の周りの状況などの説明が多いので、もしかしたらつまらなく感じるかもしれません。
でも、そこを過ぎると物語はどんどん加速して進んでいくので、どんどん惹き込まれていきます。
それと、読み終わった時の満足感もスゴいです。
アニメや漫画と違って原作であるので、内容の濃さが魅力であります。
アニメの「新世界より」
アニメは全25話でまとめられていて、小説の内容をちょこちょこ削った感じです。
ちょこちょこといっても、話を理解するのに必要なところが削られているところもあり、説明が無くわからないところはあります。
また、アニメ制作スタッフのこだわり(絵など)が強く出ていて、賛否が分かれる作品でもあります。
ただ、映像が原作の世界観をしっかりと表現していて、小説を読むだけだと想像することしかできなかったところが実際に映像として見ることが出来るのは、このアニメの良いところだと思います。
また、音楽もこの世界観にスゴくマッチしていて、また表現するのに大きく貢献しているのもポイントです。
小説よりも削られてはいますが、よくまとめられているので、映像を観ながら楽しみたいのならアニメを観ることをオススメします。
漫画の「新世界より」
漫画は読んでびっくりしたのですが、小説やアニメと話が変わっています。
話の流れや設定は変わっていないのですが、ところどころの話が変わっているので、小説を読んだ身としては少し違和感を感じました。
また、絵が小説の「新世界より」の世界観まったく異なり(原作やアニメのシリアスさが減った)、違う作品を読んでいる気分でした
でも、面白いことは面白いので、読んでみる価値はあると思います。
ただ、「新世界より」の魅力が詰まっているのは、小説やアニメの方なので、まずはそっちを見てからの方が良いです。
最後に
今回オススメした「新世界より」をまだ読んだことない人がいたら、是非読んでみて欲しいです。
どのぐらい面白いかというと、普段本を読まない僕が、大学の授業中&睡眠時間を削ってまで(つまり一日中)読み続けてしまう程でした。
こんなにも先が気になってしょうがないのは久しぶりでした。
また、今回紹介したようにアニメや漫画でも出ているので、そっちを観ても面白いと思います(特にアニメ)。
ちなみに、アニメではドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」が使われています^-^)